出社したら店長から「倒産宣言」。転職も失敗し、結婚に逃げた39歳

具合悪くて休みたかったのに…「倒産宣言」でトドメ!

私は39歳の女性で、北海道で靴小売業に従事していました。年収は240万程でした。正社員9名、アルバイト2名で、3年勤務していました。

その日は体調が悪く、私は仕事を休もうと店長に電話をしました。

「具合が悪いので休ませて下さい」と私が言うと、店長は「今日はどうしても出勤してほしい」と、いつもは言わないようなことを言われました。

本当に具合が悪かったので会社には行きたくなかったのですが、店長のただならぬ雰囲気を感じたので、熱でフラフラとしながらも電車と地下鉄を乗り継いでお店に到着しました。

やっとの思いで到着し、制服に着替えようとしたところ、店長から「みんなに話がある」と言われました。

嫌な雰囲気は感じましたが、黙って聞いていると、「今日でこのお店は倒産しました。今日は最後の営業日になります。すみませんでした。」と言われました。

全員ポカーンとしていました。

訳も分からず「とりあえず仕事」でも上の空

店長の突然の倒産宣言から、全員があまり理解もできず呆然としていました。

しかし、すぐにお店の開店時間になってしまい、いつも通り営業が始まりました。

お客様には関係のないことだし、お客様を不安にさせては申し訳ないので、必死にいつも通りの接客を心がけました。

しかし内心は「明日からどうやって生活していこうか」「今月のお給料はもらえるのだろうか、毎月の支払いはどうしょう」「毎月の支払どころか、ボーナス払いで買ったお洋服の支払いはどうしようか」と、お金の心配ばかりが頭をぐるぐると回っていました。

でも、なによりも、突然無職になったショックでしばらくはなにも考えられなかったというのが本当のところでした。

周りのみんなも、どこか「心ここにあらず」という感じでお客様に接していました。

倹約のため彼氏に「おんぶにだっこ」

とりあえず、自己都合の退職ではないので、すぐに失業保険の手続きをしました。

それでも、いつまでも失業保険で暮らすわけにはいきません。その時住んでいたアパートは家賃が高く、絶対に家賃が払えなくなることが予想できたので、大急ぎで引き払い、当時付き合っていた彼氏の家に転がり込みました。

引っ越し費用もなく、大きな家財道具は自分では運べなかったので、リサイクルショップに二束三文で売り払いました。

細かいものを運ぶのも、彼氏に車で何度も往復してもらい、まったくお金をかけずに引っ越しを完了させました。

とりあえず一安心はしたものの、自分の自由になるお金がまったくなくなることの不安から、すぐに求職活動を始めました。

永遠に存続する会社なんてない

私が就職した会社は、全国にたくさんの支店があり、就職できた時はみんなに「大きい会社に就職出来て安心だね。これで定年まで大丈夫だね。」と、言われていました。

私自身もとても安心して働いていましたし、ボーナスも十分に出ていたので、欲しいものや住みたいところに不自由なく生活していました。

しかし、突然になんの準備もなく、それが無くなるというのは、まさに青天の霹靂でした。

倒産するのがわかっていたら、貯金でもしていたのに・・・と、思ったのですが、若かった私は、もらったお給料をおしゃれや飲み会にほぼすべて使ってしまっていました。

このようなことが人生に起こる準備がなかったので、今にして思えば「貯金は出来るときにしておくべきだなぁ」と感じています。

売掛金を回収しようと業者が押し掛ける

開店前の突然の倒産宣言から、閉店までは呆然としたまま働き、いざ閉店後、店長が涙ながらにみんなに謝罪をしていました。

倒産を聞きつけた業者さんからひっきりなしに電話がかかってきたり、シャッターをおろしているのにも関わらず、扉をどんどんたたいて、売掛金を在庫でなんとか回収しようとしている業者さんがたくさん押しかけていましたので、正直に言って店長の涙ながらの謝罪もあまり耳に入りませんでした。

当然、そのような状況でしたので、明日からのことや今後の生活のこと、社会保険や財形など、聞きたいことは山のようにあったのですが、だれにも見つからないようにコソコソ帰る人や、業者さんが帰るまでお店の中で息をひそめていたりすることに必死で、なんのフォローもありませんでした。

やりたくない事務を我慢してやってみたが…

資格もない割には良いお給料をいただいていたので、お給料に関してはそれ以上レベルを下げることが許せなくて、なかなか新しい仕事を見つけられませんでした。

かと言って、同じような業種の仕事の求人はまったく無かったので、経験を生かすこともできませんでした。

結局、彼氏の家から単発のアルバイトをしながら、失業保険をもらうという生活が、数か月続きました。

さすがにこれではヤバいと思い、お給料も前よりずっと下がるし、やりたい仕事では決してないけれど、とりあえずの仕事として職業訓練校の事務として働き始めました。

まったく経験のない仕事でしたので、覚えるまで時間もかかるし、それなのにお給料が安くて、心が折れそうになりながら働いていました。

結局、永久就職することに

結局、慣れない仕事はあまり続けることができず、すぐに辞めてしまいました。

その後も自分の好きな接客業の仕事がうまく見つけることが出来ず、いろいろな事務のお仕事を転々としました。

好きなものではないので、いずれも長続きしませんでした。

結局は無職になったばっかりに、家賃が払えなくなったという理由で、彼氏の家に転がり込んだのですが、その彼氏と結婚することで私の就職活動は終了しました。

あの時、倒産していなければ…とか、その後自分に向いている、楽しいと思える仕事についていれば結婚していなかったかも…と考えるときりがないのですが、いずれにせよ、解雇は私の結婚のきっかけになったので、私の人生のおいて大きな転機になりました。

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