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登場人物に比べれば恵まれていると再確認
私は東京都練馬区在住、27歳です。4〜5年前からウシジマくんを愛読しています。
好きな登場人物は戌亥です。中立的な立場で常に冷静なところと、綾野剛さんの好演があったからです。
ウシジマくんを読むと、人生まだまだ捨てたものではないと思うことができます。
ウシジマくんの登場人物はほとんど、いわゆる「クズ」などと言われる人々です。社会の底辺に堕ちた人、これから堕ちていく人。そんな人物ばかりです。
人は皆、他の人よりも優位に立ちたいという欲望を持っていると思います。
つまり、ウシジマくんの登場人物に触れることで、自分はまだこの人たちよりマシだと思うことができて安心するのです。
私も決して良い仕事についていたり、十分なお金があるような身分ではありません。冷静に見ると不満ばかりです。
ウシジマくんを読み、その登場人物を見ていると不思議と今の暮らしでも、恵まれていると満足できるようになるのです。
加えて、そんな底辺の人間たちにも救いがある場合もあることや、裏社会の知識がつくことも、魅力の一つだと思います。
実在する北九州監禁事件の怖さを知った
決して後味の良い話ではなく、好きな話でもないのですが、強烈に印象に残っているのが「洗脳くん」です。
この話は実際に起こった事件をモデルにしています。北九州監禁殺人事件です。
この事件の存在は以前から聞いたことはあったのですが、いまひとつどのようにして起こり得た事件なのか、理解に苦しんでいました。
でもウシジマくんの「洗脳くん」を読んでからは、この事件の真の恐ろしさ、人間の恐ろしさを知ることができました。
家族同士で憎しみあい、殺害にいたるという非常にショッキングな話です。しかし何よりもショッキングなのは、実際の事件はこの話よりも数段ひどいというところです。
またドラマ化もされていて、漫画より臨場感・リアリティがありとてもよかったです。
誰かの影響を受けることは洗脳の一種
闇金融どころか消費者金融に手を出した人は周りにいないのですが、少しでも近い経験をシェアしたいと思います。
まず近しい友人が、彼氏に影響されてラッセンの絵をローンで買っていました。値段は50万円ほどだったかと思います。月々2万円ほどでローンを組んだそうです。
その友人とは7年ほどの付き合いになるのですが、絵を買うようなタイプではないと思っていました。そればかりか美術にもさして興味がなかったはずです。
それなのにそんな高価な絵を購入するなんて、その彼氏がいなければありえないと思いました。
本人は否定していますが彼氏の影響を受けている、すなわち少しかもしれませんが洗脳されていると感じました。
ちなみにいまでもローン返済に苦戦しているようです。
周囲に不幸な人がいれば巻き込まれる確率は高い
お金が人を幸せにするか、不幸にするかを決める要因はその人の性格と周りの環境にあると思います。
金遣いが荒いタイプの人間と、貯蓄ができるタイプの人間。とりあえず勢いでまず行動するタイプと、何でもよく考えてから行動するタイプ。
それぞれお金を持ったときの行動は違うはずです。前者ならあっという間に使ってしまうし、後者なら計画的に使うでしょう。
前者の性格でも、ひとときの楽しみ「幸せ」を感じる瞬間はあるでしょうが「幸せ」な時間がより長いのは後者の性格だと思います。
また、生活環境も大いに影響すると思います。
お金を無心するような人物が周りにいるかどうかで、お金に関するトラブルに逢う確率が大きく異なります。
いつの間にか連帯保証人になっていたり、お金を貸さなければその人が破滅したり、それはとても「幸せ」と呼べる状況ではないでしょう。
経験を積んで人間力を上げたい
私なら、お金があったらまず世界を飛び回ります。英語が話せるようになりたい、という目標があるからです。
また、日本から出ることで自分の経験や知識、ものの見方も増やすことができると思います。
それらは人間力を上げることにも繋がり、必ずいつか役に立つはずです。
そして英語を身に付けた後は、日本で英語を活かすことが出来るような仕事に就き、キャリアを積みたいと考えます。
日本でももちろん英語を学ぶことはできますが、活きた英語を学ぶためには現地に行き、いろんな人と話し、文化を受け入れることが大切だと思います。
海外に行くことは簡単ですが、とてもお金がかかります。また若いうちに行っておかなければ、いずれ体力がついてこなくなるのです。
ウシジマくんに登場する債務者に再生の道はない
ウシジマくんに登場する「金に困っている奴ら」が、1億円の大金を手にしていたら。これは、断言できますが、まずろくなことになりません。
なぜならウシジマくんの登場人物は欲の塊だからです。強欲な人間は満足するということを知りません。
お金があれば喜んで湯水のごとく使うでしょうし、無駄なものを買うでしょうし、少しお金が減ればギャンブルや投資に首を突っ込むでしょう。
そして1億円はあっという間に消え、それどころか借金も残る。そんな場面が容易に想像できます。
もちろん例外もいますが、大体の債務者たちはどこかしら性格に問題がある欲深い人々です。
そういう人々は必ずまた同じことを繰り返すはずです。1億円資金があるから、それで体制を整えてまともな職に就こうとは、きっとならないでしょう。
自分の歩んでこなかった裏の社会勉強になる
ウシジマくんで学んだのは、まず裏社会の知識です。
私は至極まともな家庭で育ち、中学校からずっと私学で大学まで卒業しました。社会人になってからお金に困ったこともありませんし、貯金もしています。
ウシジマくんを読む前は闇金融が何かなんて知りませんでした。しかし、ウシジマくんを読んだ今、たくさんの知識が身に付けました。
闇金融とはなにか、ヤクザはどのようなものか、ネットビジネスなどの儲け話の仕組み、風俗やホストの仕組み、ホームレスの生活のありかた、などなどとても書ききれません。
このような社会の怖さを知っておくことは、いざ直面したときに必ず有利に働くはずです。
敵の情報を知らない状態で作戦は立てられないのです。もちろん、そのような裏社会に直面しないよう切に願っています。
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