「洗脳くん」を読んで、凶悪犯罪・極悪人が現実にあったと知る

実際に取材したからこそのリアルさが魅力

私は岐阜県関市在住の28歳です。ウシジマくんは単行本2巻発行の時期にハマり、現在単行本38巻まで所持しています。

丑嶋馨は何事にも機転の利く頭のよさ、冷徹かと思いきや実は隠れたところで人情も持ち合わせているとこが好きです。

漫画作者の真鍋昌平先生が、実際に関係者に取材したものを切り取り、描写するリアリティが一番の魅力です。

実際には、生活に落ちぶれた経験や闇金に行った経験も無い人が読んでも、本当に身近なところに、こんな世界があるのかもしれないと思える疑似体験を描いているのが凄いです。

また、自分も一歩間違えるとこんな世界に堕ちていくのかもしれないと思わせる圧倒的な描写力。

独特の擬音の表現、「ヘコーッ」や「ニギニギ」なども、なんとも薄気味悪さがあり、世界観を盛り立てています。

また実写版では漫画独特の気味悪さと戦慄するような恐ろしさが和らぎ、オリジナルのギャグやコメディ、音響効果やキャスティングの妙で、漫画版にはない新たな魅力が備わっています。

普通のOLが廃人になっていく様

ウシジマくんのすべてのエピソードが印象深いですが、とにかく衝撃を受けたのは単行本第一巻収録の「若い女くん(前編・後編)」です。

会社の同僚同士での見栄の張り合い(ブランド服の見せ合い・高級ランチに付き合う)という、どうでもいい事情。

そこから闇金、風俗、風俗バレて職を失う、性病、リタリン中毒、覚せい剤依存症、廃人となって路上生活という怒涛の流れ。

しかもこの一連をテンポよく前編後編の2回だけに詰め込み、ページをめくる度に、どんどん人間としてのどん底に落ちていく債務者を表現しきった疾走感が、大変すばらしい作品だと思っています。

これはすべてのエピソードに言えることですが、こんなに心をえぐり取られる辛い話なのに、債務者にイマイチ同情できないというのも絶妙です。

フィクションでないことに衝撃を受ける

「ガチでありそう」というか、「ガチであった」のは第26巻から第28巻まで収録の「洗脳くん編」です。(あくまで個人の主観でそう思っています。)

これは2002年3月に起きた北九州・監禁殺人事件をモデルにし、それを克明に描写しきった作品です。

実際に起きた事件の主犯は松永太という男性で、これが神堂大道のモデルとなっています。

洗脳くんで神堂が行ったことの、ほぼ同じことを松永もやっており、中でも代表的な「電気の刑」は漫画と同じポーズで、同じ場所に電極クリップを挟んで笑いながら処刑していたそうです。

2002年というごく最近の事件なのに、あまりの残虐非道な事件の内容に報道規制され、広く認知されていないこの事件ですが、実際に起こったことなのです。

お金が幸せか不幸かは考え方次第

お金で幸せになれるかどうかは、そのお金を受け取った瞬間の「ストレスの有無」が大きな要因だと思います。

たとえば借金においても「借りたお金をこう使って、こう返す」という目的が明確にある人と「とりあえず困っているから飛びついて借りる」という人がいます。

前者では「大丈夫、こう使ってこう返そう」と自己暗示もでき、また目標が遂行されれば完済も無理ではないかもしれない。

後者の場合は「助かった!でも、この後どうしよう…」と不安のほうが大きくなり、闇雲に動いてしまう場合も多いはずです。

特に必要も無いのにしてしまう借金(ギャンブル資金・贅沢するための資金)のほうがストレスが高いというのは統計的なデータがあるそうです。

仕事で報酬を得る場合でも、お金を受取る過程ではストレスはありますが、受取った瞬間には達成感や開放感があるはずです。

子供をまっとうな大人にするにはお金が必要

私は今、子供を立派に一人の大人として育て上げることが達成したい目標です。

お金を使うべき点は教育費・食費などの養育費。

特別に英才教育などをするつもりはありませんが、当たり前のことが当たり前にできるような大人に育てるだけでも、幼稚園から大学までの期間、断続的にお金が必要になります。

特に子ども自身が、なにかやりたい事が見つかったときに応援してあげられるような環境を作るには、さらにお金が必要でしょう。

そうなったときに自分にも無理がなく、子供にも制限させること無く送り出せるような環境を整えるために、これからもお金を「そのための手段」として使い、目標を成し遂げたいです。

ただあくまでも理想なので、現実的には難しいかも知れませんが。

マンガの債務者たちは何をしても救われない

もしウシジマくんの登場人物が1億円を手にいれたら、と考えてみました。

「若い女くん編」の村田久美子の場合、きっとそのまま変わらずに同僚とブランド服の見せ合いや、海外旅行のプランを話し合ったりするでしょう。

しかも見栄を張って、「1億円あるから」と同僚にせがまれたりしながら、自分であらゆる支払いをして結局振り出しにもどりそう。

「ギャル汚くん編」の小川純の場合、自分の名前を売るための資金として使用する。でも基本的に人望と人気が無いのであまり成果を出せずに終わりそう。

「楽園くん編」中田広道の場合、最先端のファッションを極めるため、高級ブランドにも手を出してあっという間に消える。

もしくはG10のことをリスペクトしすぎているので、なんでもG10の言われるままにあれこれと騙されて巻き上げられそう。

想像もしていないことが現実社会で起きている

ウシジマくんを読んで一番学んだのは、「洗脳くん編」の出来事が実際に起きた事件だということです。

実際に私はこの2002年の北九州・監禁殺人事件をウシジマくんで読むまでは知りませんでした。

事件当時わたしは中学生で、ニュースはよく見るほうでしたが事件の内容の残虐さにより報道規制がされていたようです。

ウシジマくんで「洗脳くん編」を読んだのをきっかけに事件にも興味を持ち、色々と深く事件の真相について考える時間が持てました。

またその流れで「洗脳くん編」だけでなく、あきらかに現実離れしたキャラクターだと思っていた鰐戸三兄弟にも実際のモデルが存在していたことも知りました。

それ以降さらにウシジマくんの世界観もまた違った角度で楽しむことができました。

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