システム会社で残業100時間超えは仕事ができない証拠?

裁量労働制で自由な仕事ができるとアピールしていたIT企業

私は20代の女性で、以前に東京都港区にあるIT・ソフトウェア会社で、システムエンジニア(SE)として働いていました。

大学生の時にこのIT企業にインターンシップとして参加することで、入社内定を貰える制度がありました。

インターンシップでは、大学生ながら、ありがたいことに日給も支給だったので、「なんとお金周りのいい会社なんだ」と感じたことを覚えています。

また、インターンシップでは会社の上位数%の限りなく仕事ができる社員が引っ張りだされていました。

その際に、「裁量労働制では個々人に大きな裁量が認められている、自由な仕事ができる」と就活中の大学生に響くような言葉を社長がおっしゃられていました。

当時、大学生だった私としては、とても良い会社なのだという印象を受けたので入社を決意しました。

また、会社の社長も一代で事業を成功させ、20人の会社から10年程度で2,000人の企業に育てたやり手の社長であったので、自分が成長するにはここしかいないと感じて入社を決めました。

採用担当と役員は「残業は50時間以下」と断言したのに

就職したときの内定通知書には

週休2日、年俸550万円、みなし残業50時間含む

という最小限の情報しかありませんでした。

当時、採用担当者からは、給与は評価制度が最近変更されたため、上昇こそすれど、下がることはあまりないと言われました。

そして残業については月に50時間も残業することは稀で、繁忙期に50時間を超えるか超えないかという説明を受けました。

その後の面接で同じことを聞いても同じ回答でした。

また、数回開催された、現役社員との懇親会で聞いてみても給与・残業についての回答は変化がなく、皆の回答が同じということは内定通知書に記載されている内容に偽りはないであろうと思ったことを覚えています。

新人研修が終わるとすぐに残業漬けの毎日に

入社して研修期間が終わり、正規配属されてすぐに残業することになりました。

先輩たちが夜中の22時23時以降も働いていました。人によっては、業務メールが来ている時間が深夜の時もあります。

OJTが1か月で終わり、色々な仕事を任せれだした途端に、すぐに月に50時間では残業時間がおさまらず、平日でも仕事が終わらないので代休の取れない休日出勤をする日々が始まりました。

先輩に相談しましたが、「最初だからそんなもの。仕事は習うより慣れろだからそのうちできるようになる。」と言われていました。

勤怠システムで残業が申請できない

代休が取れないこと、50時間超える残業が勤怠システムで申請できないことを先輩に相談したところ、

それはうちでは普通、申請したいなら上司に相談しても良い。でも、今後は昇級などは見込めないのでやめたほうがいい。

と言われました。

他の部署の同期に聞いても全員同じような状況でした。

会社の判断で年俸を大幅に減らされた

入社半年で年俸が500万円に落ちました。研修成績にて上位5%が+50万、平均上45%が現状維持、平均より下50%-50万という決まりでした。

入社後の初期研修の成績により、年俸が大きく変動しました。しかし、それは「配属先を決めるための研修だ」ということしか聞かされておらず、かなり主観的な研修でした。

当初の年俸で住む家を決めたため、入社半年で年俸が落ちたことにより、給与賞与が減額(給与月額:2万円減額、賞与10万円減額)されたため想定よりも家賃の負担が大きくなりました。

残業を申請すると出世できない嫌がらせ

みなし残業のため残業代は1銭も支給されなかったです。

残業が50時間より増えるということは「自分が仕事ができない」という評価を受けるため、サービス残業を行い耐えるか、残業を50時間より多く申請し、今後の出世レースから離脱するかを選択するような感じです。

また、システム上50時間より多くの残業は申請できず、申請する場合は上司に相談する制度でした。

IT企業のため残業は月100時間は平常で、繁忙期は月150時間でした。

会社の風土としてサービス残業が50~100時間が当たり前となっていました。

各種証拠はシステム上にログが残せないので証拠が取れずで、もう泣き寝入りするしかありませんでした。

深夜のタクシー代と食費で給料はすぐに消えた

また、毎日、朝から深夜まで働くことにより、毎日3食外食の日々でした。

都心のため朝コンビニ500円、昼食1000円、夕食1000円で月に8万円弱もかかりました。

時には、深夜残業によりタクシーで帰宅するときもありました。もちろん交通費は支給されません。

そのため、食費や定期以外の交通費だけでも月に給与の半分以上が持っていかれるような状況でした。

常に仕事をしている生活なので、洗濯などができずクリーニングに行くなどしていました。時間が取れないことをお金で解決するしかなかったので、余計な出費が増え、家計が必要以上に圧迫されてしまいました。

残業をしても永遠に終わらない仕事

残業が増えるにつれて、自分の趣味などにも時間を割くことができず、自分は何を楽しみに仕事をしているのかという状態でした。

毎日朝から晩まで仕事、仕事、仕事。

大学の友人などから食事の誘いを受けたとしても仕事のため断る日々が続きました。

こんなに働いているのにお金は増えないしたまらないため、いつまでこの生活が続くのか、上司に思い切って相談するか。

転職するべきか、転職してもこの状態だったらどうしようというようにどんどんマイナスな思考が広がり、精神的にはかなり追い込まれた状況です。

そのような中でも仕事は減ることはなく、1つ仕事を片付ければ、すぐに違う仕事が山のように増える日々で安息がなかったように思います。

自社にも労働基準監督署の監査が入った

一度、自分の会社に、電通のように「労働基準監督署」がきたみたいです。しかし、改善はみられなかったです。

噂では、社員の誰かがリークしたらしいです。

100時間オーバーの残業を相談するも取り合って貰えず

私がこのIT会社から転職を決意したとき、最後の最後なので転職の報告と同時に、給与のことや残業のことを相談してみました。

しかし、返ってきた答えは「自分たちが入社したころからこれが当たり前。仕事のやり方を見つめなおすべきだ。」と言われました。

残業が10時間程度オーバーなら自分の仕事のスタイルがだめなのかと思います。しかし、100時間オーバーとなれば話は違うのでは?と感じます。ですが、上司は聞く耳なしという感じでした。

会社の風土として残業が増えるのは仕事ができない証拠であるという感じでした。

長時間労働してるのに報酬がないのは精神衛生に悪い

毎日残業していた分がきっちり支払われていれば、お金もたまり、精神的な余裕は生まれていたように思います。

当時は仕事はあるが、お金と時間がないという状態で、仕事が片付いても何も残らない状態だったので、お金だけでもあれば、時間を無理やり捻出してでも何か気分転換(海外旅行など)に充てられたかなと思います。

残業ばかりな毎日は精神的苦痛が大きいのに、その上お金の心配までしなければいけない生活では、うつ病など、何かしら支障をきたすのは時間の問題でしたね。

労働に見合った金額を支払うのは社員のやる気に繋がる

何か自分の手元に残るものがあるかないかは仕事続けるうえでのモチベーションとなります。

残業代が支払われていれば、苦痛ながらもその会社には残っていたかもしれません。

今は転職してきっちり残業代を払ってもらえる企業に勤めています。

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