リーマンショックで堕ちるところまで堕ちたエンジニア

ITバブルの崩壊

私は34歳の男性です。正社員45名の職場でITエンジニアとして3年2か月、 SES形態で働いておりました。

SES形態というのは、自社のエンジニアをお客様先に派遣し、エンジニアがお客様の所で作業をして成果物を納品するという契約形態です。

年収は300万ほどでしたが、リーマンショックにより解雇されました。業務自体は問題なく順調にこなしておりました。そんな最中にリーマンショックが起こりました。

それが影響で、自社から派遣されていたエンジニア全員が、お客様先から退かなくいけなくなりました。

私の雇用形態は、正社員であったため、会社側は次の派遣先を探してくれましたが、リーマンショックの影響で、どこの会社もエンジニアの派遣を、とりやめていたところでした。

どこにも行き場がなく困っていた時、会社側から、自己都合ではなく会社都合での退職を言い渡されました。

堕ちたら這い上がるしかない

解雇が言い渡されたときは、正直愕然としていました。

正社員として私を雇っているのだから、もう少し雇用を継続する努力をしてくれても、よかったと思います。

リーマンショックで、お客様先を退いてから、ほとんど期間をおかず解雇を言い渡されてしまったので、かなりショックでした。

他の方も、同じように解雇になってしまったため、本当にやりきれない想いでおりました。いくら正社員でも今の世の中、終身雇用は絶対ないと思いましたし、一寸先は闇なのだなぁと思いました。

そのやりきれない想いと同時に、必ずはいあがり、今よりスキルアップし、私を解雇した会社を絶対見返してやろう、という気持ちが湧いてきたのも記憶にあります。

悩んでいるより、もう解雇が覆らないのであれば、行動しかないという気持ちがありました。

職が無くなって生活が激変

職を失ったことで生活面では、もちろん節約生活が始まりました。今まで3食しっかり食べていたのを、朝と晩だけにしました。

食事は、外食とコンビニ弁当は絶対にやめ、必ず自炊するようにしました。

それだけでも、月にかかる生活費は全然違いますし、外食やコンビニ弁当よりも健康にもよいので、手間はかかりますがその点は良かったと思います。

家賃は、4万円ぐらいの所に引っ越しました。前の所より、かなり狭くなりましたが、必要最低限の設備は整っていたので、そんなに不自由はしませんでした。

また、自動車は売りました。軽自動車に乗っていました。売ってもさほどにもならないだろうなぁと思っていましたが、査定したら、60万円程になりましたので、即売りました。

職を失ったことで結構多くのものを失ったという実感がありました。

IT市場は大打撃

解雇されたことで、まず思ったのは転職できるのかなぁということでした。

解雇された当時、リーマンショックで不況でしたし、求人数自体減っていましたから、大変だと思いました。

リーマンショックの影響で、ほとんどの企業が設備に関する費用を削減していたので、IT業界はものすごく大打撃を受けていたと思います。そんな最中に転職なんて、できるのかとても不安でした。

将来的にも、このままIT業界の需要はなくなり続けるのではないかと思いました。

自分の将来に対して不安になり、職種転換も考慮に入れました。しかし、なかなか自分が希望する職種が見つけられず、本当に途方に暮れていました。

転職活動をしていく中で、自分のやりたいことが、なかなか見つけられなかったことが、最も辛かったです。

会社も支援どころではなかった

会社は、転職支援や、税金相談等のアフターフォロー等は、一切行ってくれませんでした。私も大変でしたが、会社自体も大変ということがあったと思います。

退職後、2回ぐらい現状確認の連絡は来ましたが、それっきり全く連絡は来ませんでした。転職支援に関しても、こういう企業があって、今人手が不足しているから応募してみたらというぐらいでした。

実際、企業に応募してみると、今はリーマンショックの影響で大変だから、次の機会に是非応募してくれという企業がほとんどでした。

だから、転職支援なんてほとんど無いに等しかったです。また、お金に関する相談にも、全くのってくれませんでした。

リーマンショックで、会社として大変で多忙なのはわかりますが、もう少し従業員一人一人を大切に扱って欲しいと思いました。

転職マーケットは氷河期だった

リーマンショックの最中でしたので、まず求人数がかなり減少していました。本当にびっくりするぐらい求人がありませんでした。

さらに、一つの求人に対する応募者数の多さです。これは本当に驚きました。募集枠2人の所に100人以上等、これは未だかつてないほど、求職者であふれていると感じました。

だから、求人に対する倍率も高く、転職活動は困難をきわめました。さらに、私が経験してきたIT企業は、不況の影響で企業が設備投資をひかえていて、求人数が激減しました。

応募できる会社も限られている上、求人に対する倍率の高さから、応募しても書類選考すら通らないことも珍しくありませんでした。

IT企業以外の求人も受験してみましたが、経験がないとの理由で、こちらも書類選考で落ちまくりました。

IT業界は技術進歩がびっくりするほど速い

解雇されたことで、色々なものを失いました。お金や住まいや車などです。でも、一番失った中で大きいものは時間です。

解雇されてから、私が生涯をささげようとしていたIT業界で働けるようになるまで、1年半かかりました。

IT技術は、日進月歩で進化しております。私が働いていない期間も、この業界をとりまく状況や技術はすっかり変わっていました。

働いていない期間も、新聞や情報誌を読んだりして、情報収集に努めましたが、それでも実際に現場にいたわけではないので、私の知らないことがたくさんありました。

いくら、情報収集を自分でしたところで、生の現場から得られる知識にはかなわないものがあります。

働いていない時間はもう帰ってきませんし、いくら埋め合わせをしようと思っても、できるものではないので、その点は私の人生にかなりのマイナスになっていると思います。

同時にリストラされたことは「どんな時でも自己研鑽が大事である」ということも学べた出来事でもあります。

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