正規雇用が難しい時代で不安…ローン完済しないと落ち着かない

耐久力の限界…築60年の家屋

私は北海道旭川市に住む63歳の女で現在は無職です(定年前は市立高校の教員)。

阪神大震災が起きた前日、私は京都にいました。帰京するのが1日遅ければ、地震にあっていました。

当時、私は、築60年ほどの自宅に住んでいました。宮大工だった祖父が建てた家屋でした。古い家屋ではありましたが、宮大工が建てたということもあり、建物のいろいろな箇所に大工の技のようなものが残っていました。

曽祖父が茶道と華道を教授していたことから、炉なども残っていました。縁側などもあり、今でも懐かしく思います。しかし、大震災を身近に感じたこともあり、地震が起きたとき、この古い建物では不安があると思い建て替えたいと思いました。

また、自分が年を取ったときには、その家屋がまだ済むことのできる状態にあるとは思えませんでした。

住むことができる家があることは、将来の生活についてある程度の見通しが立てられると思いました。

細かな支払い計画が立たない!

マイホームを新築するための土地はありましたから、必要なのは建築に関わる経費でした。貯金などはほとんどない状況でした。

必要経費をローンで支払っていくとしても、私にはそのような知識は皆無でした。住宅の金融公庫を利用できることを知人から教えてもらいました。

私はお酒を飲む習慣もたばこを吸う習慣もなかったので、ボーナス払いを含めて給料からローンを支払っていこうと考えました。

無謀といえば無謀ですが、詳細な支払い計画はありませんでした。

とにかく毎月真面目に支払っていこうと思うだけでした。ローンを組むにも審査に通らなければどうにもなりませんでしたが、幸いなことに審査に通りました。

建築業者の方とも相談しながら、きちんと返済できる範囲でのローンとなりました。

利息分しか払えず、元金が減っていかない…

全く何も知らない状態でしたので、アドバイスされるままに住宅金融公庫からお借りすること以外には考えませんでした。ですから比較などはしませんでした。

返済のシミュレーションについては、金融機関の方に示してもらい、返済し続けられると判断し、そのようにしました。定年になるまでに返済を完了するように、毎月とボーナス時の返済額を示していただきました。

給料は毎年少しずつですが増えると思われましたので、どうにか返済できるだろうと考えました。実際、給料が下がることはなくスムーズに返済をすることができました。

ローンの金利については、当初よく理解できていませんでした。

返済を始めてから、返済用の通帳を見るたびに、いつまでたっても利息分を支払っていて、いつから実質的な返済を始められるのだろうと思いました。

ローンが払い終わらず、ソワソワと落ち着かない

ローンの返済期間は20年でしたが、20年経つ前に返済を完了しました。返済期間中に、金融機関の方から借り換えを進められそのようにしました。

利息を支払わなければならないのですから当たり前のことですけれども、実際に建築にかかった費用よりもたくさんの金額を返していくのは大変でした。

このローンが終わるまで、この家は自分のものではないという心理的な負担がありました。

幸いなことに私には飲酒・喫煙の習慣がなかったので、毎月必要な返済額よりも多くの金額を返済用の通帳に入れていくことができました。毎月通帳を見てあと〇〇・・・と自分を励ましました。

少し余裕ができて、期限よりも早く返済できるようになりました。

金融機関の方からは、「今全額返済しても、今まで通りに返済しても同じですよ。」と言われましたが、1日でも早くローンという呪縛から逃れたいと思い、返済を早めました。

返済後は、これまで返済していた金額を、同じ通帳に、少しばかり多く貯金していきました。

最高級のコンピュータで様々なことに挑戦!

仕事が忙しくて、自宅と職場の行き来をしているようなものだったので、特別にお金を使うというようなことはありませんでした。

ですから、切り詰めた生活をしなければならないという意識はありませんでした。普段の生活では、たまに外食をしたり、長期の休暇の時には、ドライブがてら、おいしいもの・珍しいものなどを探し購入しました。

仕事上コンピュータの利用が不可欠でした。コンピュータを使っていくうちに、自分のスキルを高めたいと思うようになり、自分への投資と考えコンピュータやソフトウエアなどの購入に給料を使いました。

コンピュータでいろいろなことをやりたかったので、コンピュータ購入時はCPUやメモリなど、その時点で最高と言われるものを購入するようにしていました。

正規雇用が難しい時代。一寸先は闇

私は、すでにローンを返済し終わりましたが、今返済し続けているとしたら、不安はたくさんあったと思います。リストラなどで失業した場合、返済はできなくなってしまいます。

また、不景気を理由に賃金カットされるということも考えられます。返済途中に子どもの養育、受験などが重なるなどすると、これは家計にとって本当に大変です。

正規雇用されていないとローンを組むこともできないと思うのですが、今や正規雇用されるのは難しい時代です。

今現在の生活をどうするかと考えなければならない人が大勢いる中で、そのような人たちがローンを組むことを現実的なこととして考えられるのでしょうか。

私がローンを組んだ頃は、正規雇用されて定年まで働くのが普通という時代でした。今は、ローン返済の不安を持つ以前の不安があるのではないでしょうか。

一軒家なので周りに気を使わなくていい

マイホームをもって本当に良かったと考えています。仕事を終えて帰宅し、ほっとできる場所があるのは幸せなことだと思います。

ただ、現職中は自宅でゆっくりとする時間はありませんでした。定年になり、ようやくゆったりとした時間を持つことができるようになりました。それほど広くはありませんが、野菜や花なども育てることができており、土に触れながら幸せを感じています。

家を建てている間のアパート暮らしを思い出すことがあります。短い期間だったので我慢できましたが、長期間住むとなると息苦しさを感じていたと思います。我が家はマンションなどではなく一軒家です。

周りの部屋の方々に気を遣うことなく生活できるのも大変良いです。

気を使わないといっても、ご近所に迷惑をかけない生活をするのは当たり前のことであり、そのようにしています。

将来的な出費もしっかり考慮して

将来的にマイホームを持てるのであればそうされたら良いと思います。しかし、ローンを組むときに返済計画などしっかりと立てなければならないと思います。

出産などで家族が増えた場合、その子供の養育・教育にかかる費用なども考えて、ローンの計画を立てなければならないと思います。

すべての経費をローンで賄うのではなく、ある程度の資金を準備して、ローン返済の負担を少なくするような工夫をするとよいと思います。

金銭的にあまりにもギリギリの生活をしなければならなくなると、家族生活もうまくいかなくなると思います。

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