父の借金を返済した矢先に母が病気に。生活保護を受けて一人で生きる

借金返済に追われ蓄えもなくなった

私は47歳の男性で兵庫県に住んでいます。仕事はフリーターで手取り16万円ほどです。

私の場合、生活保護の申請が通るまでの期間は約3ヶ月かかりました。

もともと父親が自営業で多額の借金がありました。

私は1人っ子でその借金を母親と返すことになりました。そして、父親が死んで15年で返したのですが、返した途端に母親が胃潰瘍(いかいよう)で入院してしまいました。

家には借金を返したことで蓄えもなく途方にくれていました。

その時に、母親が「生活保護という制度がある。一度相談してみたら。」という事を聞き、区役所に行きました。

当時は借金はありませんでしたが、入院費・家賃などの問題がありました。

区役所に行くと、「今のままでは保護の手続きが間に合わないので保険課のほうで緊急的にタダにする。食事代は払いなさい。」と言われ、食事代は払いました。

家賃の方も私は精神疾患を抱えていましたが、なんとか働いて工面しました。

申請が下りたのは「もう限界」のころ

生活保護を申請するには、母親が入院していることもあり、手続きの方法は全然知りませんでした。その時には保護課というものも知りませんでした。

私が保護課に行くと、面談という形になりました。面談にはいろいろなことを聞かれました。

現在の状況・家族2人の病気のこと・将来どのように過ごすかということなど…答えにくいこともありましたが、1つ1つ正直に答えました。

そして、保護課の係長さんという人が出てきて「少し様子を見させてください。しかし、これからも関係や相談を続けていきます。」と言われ、生活もしていかなければならないので、バイトを2つすることにしました。

しかし、体がいう事を聞かず、限界に達しようとしたとき本当に苦しみました。ちょうどその時に保護の申請が下りたのです。

作業所で仕事して技術習得に勤しむ

生活保護を受けてから、母親が何年も無理をしていたので胃潰瘍から重い病気を併発しました。腰の変形・がんまで併発しました。

それから母親の看病でただ静かに過ごしながら、看病するという事に徹しました。そして、最後の2年は、看病に追いまくられた時期でした。

しかし、去年の8月に母親が亡くなってから、人生をやり直すために作業所に週4日行き仕事をし、技術も習得しています。

趣味はただ、スポーツ観戦することですので現地に行きたいのですが我慢してテレビで観戦しています。食事はヘルパーさんに来てもらって料理を教えてもらいながら自炊しています。

洋服などは支給されてお金のあるうちに買って、そこからやりくりするようにしています。

今は1人で生きて行くための準備期間

生活保護を受けている立場で人に対して申し訳ない。とか、病院なんかに行っても自分だけお金を払わずに会計を済ますということは恥ずかしい事だとも思っています。

でも、ある人が言っていたのですが、「人は1人では生きていけない。」と「人は1人で生きていかなければならない。」という矛盾を解決するために生きている。

聞いた時に「今は一人では生きていけない。」という事と割り切って生活しています。

これから、就職するにしても、「生活保護を受けていた。」ということはハンディになると思いますが、そのことは自分が人生を生きていくときに切り開く準備だと思って過ごしています。それに少しでも偏見が亡くなればいいと思っています。

これからは自分の人生を豊かに

生活保護の人生から抜け出すために、母親が死んでからすぐにパソコンの技術を習得できる作業所に通い始めました。去年の11月からですから1年ぐらい経ちます。

そして、1人になってしまったので、6年前から通っている地活で他の精神疾患者をサポートするピア・サポートという仕事を始めようと今、研修を受けています。

母親が死んで最初の1週間は前向きになれなかったのですが、「1人になってしまうし、人生、借金を返すための人生だった。これからは自分のために人生の時間を使おう。」と思って週4日通っています。

また、ピア・サポートというものも「人のつながりができるといった視点からお金も稼げるし、とてもいいことだ」ということから研修に励んでいます。

一生懸命働いて人生挽回するぞ

いくらのお金があれば…というものは難しい質問ですが、100万円欲しいと思います。

家具が古くなってテレビもブラウン管、家具も冷蔵庫も洗濯機も傷ついてしまいました。これから、給料をもらって生活していく上で、家財道具は一新したいのでそのぐらいの金額は欲しいです。

また、人生挽回したら、いままで借金を返す生活しかしていなかった自分がどういう風に歩んでいくのかわかりませんが、しっかり地に足を付けた生活をしたいと思います。

もうこの歳ですので家族はできないと思いますが、貯金をして、ゆっくり温泉旅行でもして、外食もして、現地に赴いてスポーツ観戦もできる。

そのために一生懸命働くといった生活ができればいいな。と思っています。

努力を惜しまないことが大事

これから生活保護を受けるにあたって、申請が下りても自分のことを負け組だと思わないでください。

今、本当の勝ち組だと言われている人でも経歴・やっていることがむちゃくちゃな人がいます。そういう人には今勝ち組でも必ず罰が下りると思います。

同時に、不正な理由で生活保護を受けた人でも必ず罰が下りると思います。

生活保護を受けてゴールだとは思わずに、生活をしていくためのスタートだと思って下さい。

技術を習得するにしても、何を覚えるにしても時間が与えられるはずです。

生活保護の制度や自分に与えられた時間を大いに活用して、「今、勝ち組だといわれている人を見返すんだ。」という気持ちで頑張ってほしいと思います。そうすれば、生活保護の見る目も環境も違ってくると思います。

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